技術資料-3

変流器からの配線可能距離

動力負荷の電流を表示する際に、変流器と電流計の組み合わせで表示させるのが一般的ですが、電流計を操作盤等に取り付けて、離れた場所で表示させることがあります。
この時に変流器の容量( V A )と盤内配線、外部配線の電線サイズと距離によっては、電流計の指針が正確な電流値を示さないことがあります。

2 次側電線路( m )≦(変流器V A -消費V A )÷(導体抵抗× 2 次側電流² )

この数式で『電線路( m)』が計算出来ますので、距離はその半分の長さとなります。(往路+復路=電線路)
この計算により出た距離よりも離れた場所に設置しますと、表示に誤差が生じてしまいます。
下表は、消費V A の違いによる距離の違いを比較しています。( 2 次側電流= 5 A 時)

A社製電流計(消費VA:0.8VA)の場合

電線サイズ 導体抵抗 2.5VA使用時 5VA使用時 15VA使用時
1.25mm² 15.8Ω/km 2.15m 5.32m 17.97m
2mm² 8.92Ω/km 3.81m 9.42m 31.84m
3.5mm² 5.65Ω/km 6.02m 14.87m 50.27m
5.5mm² 3.35Ω/km 10.15m 25.07m 84.78m

B社製電流計(消費VA:1VA)の場合

電線サイズ 導体抵抗 2.5VA使用時 5VA使用時 15VA使用時
1.25mm² 15.8Ω/km 1.90m 5.06m 17.72m
2mm² 8.92Ω/km 3.36m 8.97m 31.39m
3.5mm² 5.65Ω/km 5.31m 14.16m 49.56m
5.5mm² 3.35Ω/km 8. 96m 23.88m 83.58m
変流器からの配線可能距離

設備用機器の関係で、一部の電動機のみ異電圧品(動力4 0 0 Vの中に一部2 0 0 V用など)という設計をする時に、降圧用変圧器の容量を選定しなければなりません。
基準になる数式としては、

変圧器容量( k V A )≧電動機容量( k W )÷(効率(%)× 力率( c o s θ))× 1 0 0

となります。
効率は7 0 ~ 9 0 %、力率は0 . 7 ~ 0 . 8 5 として、1 . 5 k W の電動機負荷用の変圧器の容量は、
1 . 5 ÷( 9 0 × 0 . 8 5 )× 1 0 0 ≒ 1 . 9 6 となり、2 k V A 以上の変圧器が必要になります。
電動機の負荷容量が大きくなると、突入時の電圧降下等を考慮した選定となり、変圧器容量を大きくしたり、電動機の駆動方式を検討して起動電流を減らす等の対策が必要になります。

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